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勢いと感情でばかなことをした  

【女性視点】


595 名前: 恋人は名無しさん 投稿日: 01/09/05 15:31 ID:WleLj2rM
メモ帳で書いたらすごく長くなってしまったのですが、いいでしょうか?
(あんまり、修羅場らしい場面がないかもしれないのですが、、、)

もう、何年も前の話です。

Sとは友人の紹介で知り合いました。某国立研究所で働いていた彼は
とてもインテリで冷静でストイックな人に見えました。
当時、遠距離恋愛で悩んでいた私は、彼の研究の話を聞いたりすると
気が紛れ、よく電話したり2人で出かけたりするようになりました。

2人きりでいると、感覚が違うな、言葉が通じないな、と感じることも
たまにあったのですが、まあ、頭のいい人だしそういうこともあるか、
くらいに考えていました。また、彼氏にはすっかり忘れられていた
誕生日をSはしっかり覚えていてくれ、プレゼントをもらい、
かなりポイントアップでした。


そんな時、冬休みに一時国するはずだった私の彼が、
「仕事が忙しいから帰国を取りやめる、次に帰れるのもいつになるか
分からないし、君に来てもらっても一緒に過ごす時間が取れるとは
思えないから、くるのもやめて欲しい」
と連絡してきたのです。

ショックを受けた私は、衝動的にSに走ってしまいました。
Sの部屋で、終電がなくなるのを承知でたくさんワインを飲みました。
一晩だけ受け止めて欲しい。。。そんな感じでした。

しかし、Sは初めてだったのです。


詳細はかんべんして欲しいのですが、
私は酔いも勢いも冷めてしまい、そして一気に後悔しました。
勢いでこんな行動を取った自分は本当にばかだと思いました。

そのあと、彼は平静に振舞っていましたが、私は自己嫌悪で死にそうでした。
ぎこちないまま、その日は帰りました。

その後ぽつぽつとメールのやり取りはあったのですが、私は気乗りしない
返事ばかり書いていました。なんとなく話さない日々が続き
私はできれば、このまま自然消滅したい、とさえと思っていました。

(なんだか、うまく書き込めないのです。スローでごめんなさい。)
数週間連絡が途切れ、いよいよ自然消滅だな、と思っていたときに、
またSからメールが入りました。
「最近連絡してなくてごめんね、プロジェクトが締め切りでさ。
クリスマスどうしてる?」という内容でした。

どうもこうも、と私は思い、「仕事もあるし何もしないつもり。」
と返事を書きました。何事もなかったかのように振舞って連絡してくる
Sに、うざいような申し訳ないような気持ちでした。

12月24日。私は仕事から戻ると、適当に食事をすませ、ぼーっとテレビを
見ていました。頭にあったのは、外国にいる彼のことでした。
あっちの朝10時くらいになったら電話してみよう、私は横目で時計を
見ながらそんなことを考えていました。

時間になり何度か電話をかけたのですが、留守電になってしまいました。
私は横になり、電気もテレビも点けたまま目を閉じていました。

しばらくすると、突然ドアのチャイムが鳴りました。
「○○、いるんでしょ?」
Sの声でした。


居留守を使えるような間取りでもなかったし、気が動転した私は
思わず、ドアを開けてしまいました。

Sは頬を紅潮させ、目をいっぱいに見開き、はあはあと
白い息をしながら立っていました。

「どうしたの?」
やっとのことで、私は言いました。

「やっぱり、こんな特別な日に彼女と過ごせないのって
さみしいしさ、それに○○、最近元気ないから心配だったんだ。」


開いた口がふさがりませんでした。
呆然としたまま、Sを部屋に招きいれてしまいました。
おまけに、冷え性だと言うSは、「○○の部屋、寒いから。」と
動物の顔がついたふかふかしたスリッパを持参していました。

その時気がついたのですが、Sは私の名前をいつのまにか
呼び捨てにしていました。それだけでなく、自分自身のことも
「S」と名前で呼ぶようになっていました。
「Sはね、○○と一緒にいるときが一番幸せなんだ。」
といった具合です。


私の当惑した様子におかまいなく、Sはにこにこしながら、
床に座り、スリッパを履いた足を抱えていました。

私は、玄関で追い返さなかったことを激しく後悔しながら
ゆっくりと、「こういった形ではあなたとは付き合えない」
ということを説明しはじめました。

Sは最初、私の言おうとしていることが理解できないようでした。
「彼女の部屋で過ごす楽しいクリスマスイブ」
しか彼には見えていないようでした。

「私のどこが好きなの?」とも聞きました。
「だって、○○はSの研究の話を一生懸命聞いてくれたから。」
との答えでした。


私も、「悪いな」という気持ちから、遠まわしに遠まわしに
話したのがいけなかったと思うのですが、
Sは、
「もっと前向きにならなきゃ幸せになれないよ。」
と語りに入ってしまい、私の態度が軟化しないのに気づくと、
2人の間であった出来事をひとつずつ挙げ
「Sはね、○○がああやって言ってくれたことうれしかったんだ。」
など、「Sはね、」で始まる話をたくさん始めたり、彼の研究の話を
唐突に始めたりしてきました。


切り札のつもりで、
「外国に居る彼ともきちんと結論をだしてないし」と言っても
「あんなヒドイことしたやつにもう一度チャンスあげるの?
○○はやさしすぎるよ。自分が本当に正直にならなくちゃ。
○○はSといるととっても楽しそうじゃないか。」
力説するでもなく、なだめすかすでもなく、淡々と語る彼に、
もうこれ以上何を話しても無駄だと思いました。

「・・・とりあえず、明日は会社もあるし、もう帰ってもらえる?」
「うん、じゃあ、今度は年末に会おうね。○○はいつから冬休み?
 Sは28日からなんだけど。」
「わからない・・・。まだ上司と調整してないから。」
「そうか、じゃ、分かったらメールして。楽しいお正月にしようね。
Sがんばるからさ!」

Sは帰っていきました。午前3時でした。(この日は車で来ていた。)

ふとみると、ベッドサイドの棚の上にSの眼鏡がおいてありました。


Sは普段コンタクトなのですが、寝る前と起床後コンタクトをするまでは
眼鏡です。(お泊りのつもりだったのか。。。)わたしはあらためて
うんざりしました。眼鏡を指でつまむと玄関脇の下駄箱の上に置きました。

Sとは結局年末年始には会いませんでした。私は実家がないのですが、
友達とのパーティがある、とか親戚の家に行くとか言ってSを
避け続けました。こうすれば、Sも少しは分かるかも、、という
目論見があったのです。ところが避けられている事をSは
気が付いていないようでした。「○○忙しいから、Sはさびしいなあ・・・」
とメールがきました。

長くてすみません。あと3分の1くらい?です。

その間、私と外国に居る彼は、あるメールがきっかけで仲直りをし、
6時間もの国際電話の後、今度私が休みを取って
彼のところに行くということを決めていました。
(彼には、Sの事は少しだけ伝えていました。)

Sについて、友人にも相談したのですが、「”あなたのことが好きではない”と
はっきり言わないとカンチガイ君は永久に追いかけてくるよ。
自然消滅は期待しないほうがいいんじゃない。」
と焚き付けられ、思い切って自分からSに電話をしました。
そして、私には気持ちがないことを伝えました。

すると、
「何で急にそんなこと言うんだ。○○もSも幸せだったじゃないか!
意味がわからないよ。○○と居てもつまらない。すぐ別れ話になっちゃうから!」
と、電話を切られました。これで終わるかな。と思いました。


しかし、一週間後にメールがきました。
「この間はごめんね。週末は空いている?眼鏡を取りに行ってもいい?」

「持っていくから外で会おう。」私は返事を書き、時間と場所を決めました。

しかし、Sは約束の時間の1時間前に私の部屋にやってきました。
いつもと違い、ふてくされたような態度でした。

私は、今こそはっきり伝えなくては、、、と、
彼とよりを戻し今度会いに行くこと、Sの存在は感謝しているが
友達としてしか見られないこと、急に部屋に来られるのは迷惑な
ことなどを、直球で伝えました。


Sは顔を紅潮させむっつりと黙り込みかなり怖かったのですが、
暴力にはなりませんでした。私が話し終わった後、
「なんでだよ。せめて彼の家に泊まらないとかできないの?」
「Sは、○○のなんだったんだよ。」などと、
ぬいぐるみのスリッパを履いたままひざを抱えて泣き出しました。

私は、もう気持ちは決まっている、とだけ繰り返しました。

最後に、「S、もう何も分からない。」と言葉を残して、Sは帰りました。
帰るとき眼鏡はかけていました。

しかし今度は、コンタクトレンズケースを残していました。
またか、、、という感じでしたが、スリッパと一緒に燃えないごみに出そう、
と思い下駄箱の上に置いておきました。

それから数週間後、Sから慇懃無礼な数通のメール
(「コンタクトケースは捨てていただいて結構です」など。)が来た以外は
平穏な日々が過ぎていました。私はもうすぐ後に彼のところに
行けるのを楽しみにしていました。

ある平日の夜、またドアのチャイムが鳴りました。(Sだ!)
私は居留守を使うことにしました。出なければSもあきらめるだろう、と
思いました。しばらく、ノックをしたりドアの前を歩き回る音がし、
私は息をひそめていました。すると、
「おーい、○○!」
と私を呼ぶ声がしました。外国に居るはずの彼の声でした。

ドアを開けると、旅行かばんを持った彼が目の前に居ました。
「まったくさ、君が来るってなったとたん、日本出張が決まったんだよな。
それにしても、せっまいなー、ここ。」
彼の憎まれ口が、どんどん自分の心に沁みこんでうれしさが
広がっていくのが分かりました。やっぱり彼じゃなくちゃダメだ、と思いました。

ふと、靴を脱いでいる彼の目が下駄箱の上のコンタクトケースに留まりました。


「これなに?」
「この間来た人が落としていったの。捨てていいって。」
「ふーん。」

しかし、それ以上何も聞かれる事はなく、ケースはすぐ燃えないごみに
なりました。

彼とは今でも続いていますが、Sのことについて何か聞かれた事は
一度もありません。友達は、Sの話を聞いた彼が焦り猛省し
よりを戻すためにすべてを不問に付すことにしたのでは、と分析しています。

Sの事は多少後日談もあるのですが、一度も会っては居ません。

私の話はここで終わりです。あまり修羅場っぽくならなくてすみませんでした。
ここまで読んでいただいた方、ありがとうございました。(ちょっと緊張しました。)


後日談(sageます。)

Sからはその後何度か寒いメールをもらいました。しかし私は返事をせずに居ました。
彼女ができた。とも書いてありました。メールの中では、自分と私の名前を
ローマ字で呼び捨てていました。
「Satoshi は、Mika のことを考えるとき、・・・」といった具合です。(仮名ですが。)

彼も本帰国し半年が過ぎたころ私は転職をしました。メールアドレスが変わる旨を
全員にbccでお知らせしました。Sのアドレスははずしました。

ところが、その日の夜遅く、電話がかかってきました。Sからでした。

「メールありがとう。うれしかったよ。」
「え・・・。」
「久々に自宅のPC立ち上げたら、今日○○からメールがきてたから。」
「あ・・・。」

私は、Sの研究所のアドレスははずしたのですが、うっかりSの自宅のアドレスを
含めてしまっていたのです。

「え、で、、何で電話?」
「だってさ、○○、メールだと返事なかなかくれないからさ、電話だったら
話せるかと思って。」


(返事を書かないのは、コンタクトしたくないからなのーー!!)
という声が喉まで出かかりました。
でも私が間違えたせいで、またSを勘違いさせてしまったわけなので、
私は静かに言いました。
「あの、Sさんにお知らせするつもりはなかったの。大勢の人に一度に出したから
自宅のアドレスが入ってしまったみたい。ごめんなさい。。。」

「なんだ。そうなんだー。」
Sはあっさりと答えました。そして、自分の研究の話を始めました。
私が電話を切るタイミングをつかもうとしているのを感じているかのように、
次から次へと話をスライドさせてずっとしゃべっていました。
主語は相変わらず「S」でした。


「彼女はどう?」と聞こうかな、と迷ったのですが、
(○○はSを気にかけている。)と思われてもいやなので、ひたすら
心のこもらない相槌を打っていました。

最後にSは言いました。
「○○と久しぶりに話せてよかったよ。ありがとう。Sうれしかった。
また気が向いたらメールしてね。」

(この後、私の誕生日に「今年はちゃんとお祝いしてもらってるよね。^^ S」
って一行メールがきたのですが、返信はしませんでした。)

それ以降、今日までSからメールも電話もありません。
ほんとに、勢いと感情でばかなことをしたと今でも
くいが残っています。友達としてはいい人だったので。。

(でも、もし、また何かあったらここに書かせてください。。。)
おわりです。





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