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西村寿行 「瀬戸内殺人海流」 

瀬戸内殺人海流 (徳間文庫)
瀬戸内殺人海流 (徳間文庫)
徳間書店 1996-10
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おすすめ平均 star
star異様な迫力に充ちた力作

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汚職の疑いのある男が新宿の連れ込み宿(いまでいうラブホテルみたいなところ)で死に、その捜査線上に浮かんできた人妻が失踪し、しばらくして瀬戸内海で水死体となって発見される。
この二つの死を追いかけ、殺人担当の一課のロートル刑事や失踪した人妻の夫などが東京と瀬戸内海を捜査する。

新聞社に勤める狩野草介の妻千弘はクリスマスも過ぎた年の瀬に、失踪してしまう。
殺人事件の捜査線上に浮かんだということで、刑事から経緯を聞くと妻千弘は高路という男を狩野が出勤したあとで、家に入れていたという。
その高路が、連れ込み宿で死んだ男であり、刑事が調べた限りでは異常性欲の持ち主であった。
まったく妻の変化に気付かなかったことにショックを受ける狩野。

妻が死んだ瀬戸内海で、どこから入水したかを調べ始め、その調査には同行者として妻の妹の沙絵も着いてきていた。沙絵はおとなしめで楚々としていた姉と違い活発さが魅力の女性。調べている途中で狩野と沙絵は惹かれあう。

四国の高松あたりで入水したことを確かめ、そこに高路となんらか関係がありそうな画家山岡の別荘を突き止めるが、山岡と面会した沙絵はその陰のある魅力にやや惹かれはじめ、調査の名目で山岡に近づき始める。

それを察知した狩野は、妻を弄ばれ、さらにいま自分が惹かれはじめている妻の妹までが敵である男のもとに行こうとしていることに苦悩する。
単独で山岡のところに向かい、戻ってきた沙絵がベルトのバックルに山岡の指紋がついていますと差し出すシーンは、淡々としながらも迫力がある。
沙絵のベルトに指紋がつくということは、山岡が相当沙絵近づいてに触れなければ出来ない芸当であることはだれでも想像がつく。(実際狩野は知る由もないが、唇を奪われ、愛撫までされている)

ラストシーンではすべてを知る犯人が、狩野の妻千弘がいかなる卑劣な手段によって、異常性欲者の高路やその仲間たちの手に落ち、苦しみながら陵辱されていったかが詳細に綴られる。
最後の最後まで寝取られマインド刺激し続ける作品でした。

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[ 2009/10/26 12:49 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

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