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西村寿行 「滅びの笛」 

滅びの笛 (徳間文庫)
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環境庁に勤める、沖田克義はさまざま自然要因から、ネズミの大量発生があるのではないかと予測する。
ネズミ研究家の右川博士、友人でジャーナリストの曲垣らとともに調査に役所に警鐘を鳴らすが信じてもらえない。

そんな姿をこっけいにみてる沖田の妻広美は、夫の姿に呆れ不倫をしてしまう。
不倫発覚後は、悪びれたようすもなく淡々と沖田と離婚する。

結局ネズミの大発生は本当にこととなり、長野県から山梨県にかけて被害が拡大する。広美の実家もそのあたりにあるために、元妻とはいえ心配になった沖田は救出にむかい、間一髪というところで広美を助ける。
沖田に助けられたことに感銘し、自分も償いたいと言うことでネズミ被害にあった地域の医療施設に手伝いに向かう広美。

しかし病院で、ネズミ被害で狂気に陥った住民の襲撃にあい、広美は暴徒に散々レイプされたあげく、女にいままで縁がなかったような小汚い中年男に拉致され妻になるように強要される。
ねちっこく言い寄られるシーンななかなかのもの。

その後、混乱の中で広美は逃げ出すが、あまりにもショッキングな事件だったため記憶を失って、被災地をさまよう。
それを発見したのが沖田の友人の曲垣。

広美が発見され沖田も喜ぶが、広美は記憶を失っているため沖田の妻と言われてもピンとこない様子。
それどころか、記憶もなくて不安だったときに助けてくれた曲垣のほうに好意を持ち始める(曲垣は妻帯者)
曲垣も、広美に言い寄られて満更ではないのか、沖田に申し訳ないとしながらもふたりきりで、夜の散歩などにでかける。

ラストシーンでの混乱期に、明確な記述はないが広美の記憶が戻ったような振る舞いをしているところがある。

「鼠よッ!あなた!鼠が樹をかじっているわ!」
広美がだれにあなたと叫んだかはわからなかった。すぐ隣の枝には曲垣がいた。


最後まで三人の関係があやふやなまま、小説は終わる。


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[ 2009/11/13 16:25 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

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