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はじめに言っておくと、エロ本じゃないよ。H描写もなし。やや若者向けのミステリー作家の作品。
冒頭に「僕」という人物が登場する。毎日単調な作業場で仕事をするフリーター。唯一の楽しみは、メル友「紘子」という女子高生とのメールのやりとりだけ。その楽しみにはまってしまったため、リアル彼女とも別れてしまったという、バカな男。
メールのやりとりの中で、お互いに好意らしきものが見え隠れしたのだが「僕」がメル友関係から一歩踏み出すのを躊躇している間に、紘子は大学生と合コンしてカップルになってしまう。
ショックを受けている「僕」に奇妙な縁で知り合った鏡創士は実際に紘子という女子高生を見に行ったら？と勧める。この鏡創士は高校生ながら、絶世の美男子である。色々な手を尽くして、紘子のデートコースの店を割り出し、そこで張り込む「僕」と鏡創士。
いままでのメールのやり取りで、紘子の身体的特徴は知っていたので、それを元に探して見つけたのは美男美女のカップル。
そう、紘子はかなりの美人で「僕」が逃した魚は大きかったわけだ。
その後色々あり「僕」はストーリーからフェードアウト。ミステリーとしての事件も大体終わり、エピローグになる。
そのエピローグで、鏡はイケメン大学生から紘子寝取ったと淡々と書く。しかももう飽きていて、体だけ目当てでもう少し付き合うらしい。
この段階で「僕」に感情移入して、わしの虎徹は鬱勃起。
さらに鏡は実家を離れて、伯父の家に住んでいるのだけど、その伯父から娘を頼むと言われる。親子としてコミュニケーションが無く、鏡なら娘のことよく知っているだろうからと。
鏡は心の中で独白する。従妹のことなら何でも知ってますよと。背中のほくろの数から、どんなあえぎ声を出すのかも。
やってんのかよ！と突っ込んだところで、哀れな伯父さんシチュに鬱勃起。
しかもこの鏡創士、ちゃんと本命の彼女がいてその彼女に心底惚れているとのこと。イケメンならなんでも許されるのかよ('A`)ｵｰﾝ
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正直、好きではない。が、面白かった。
