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元警察官で、現在は犯罪記事専門のフリーライター兼もぐりの私立探偵、柚木草平が活躍するシリーズ。今作は中編集。
【光の憂鬱】山で失踪して3年ほどたって、妻の下に夫からのハガキが届いた。生きているから心配するなと。
失踪して3年経てば、残された家族は死亡扱いにできる。それを目の前にした時期にやってきたハガキについて柚木は調査を頼まれる。
中篇なんで簡単に結末を言うと、夫はやはり山で死んでいて、ハガキを送ったのは夫の妹。
すでに3年前末期の白血病と診断された夫は、死に場所を山に決めていた。ただ心残りがあって、それが妻。
金持ちの出身で、気品溢れる妻は自分と結婚しくれたのが奇跡なくらいで、おそらく自分が死んだら再婚するだろうから、それがくやしいと密かに妹だけに打ち明けていた。
実際失踪してからよりによって夫のかつての親友からプロポーズを受け、妻のほうもまんざらではない様子だったので、妹が仕掛けた工作だった判明。
失踪した夫は人当たりが良く、だれにもワガママをいったことのない善良な人間。それの最初で最後のワガママが己の死後でも「妻をほかの男に渡したくない」だった。
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