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私立探偵柚木草平シリーズ。
はじめに書いておくと、寝取られな話はないです。
ただ、この事件の犯人が語る動機の部分で、寝取られリビドーを刺激されるようなものがあったので、取り上げてみました。

東京隅田川沿いのマンションで起こった、アイドル殺人事件。
さらに隅田川に浮いた水死体の女子大生。
まったく関係なさそうな事件が、二人が高校の同級生であることがわかり密接にかんれんしてくる。

捜査の途中でさらに、TVで売れっ子の評論家吉永和夫も殺される。
事件の犯人は、上記のアイドルと女子大生の同級生だった、北沢光子。
高校時代、アイドルと女子大生は、吉永和夫の娘理絵にいじめられていた。それを正義感が強かった北沢光子がとがめ、理絵と喧嘩になったのだけど、なぜかその後理絵が自殺する。

当時まだ売れないフリージャーナリストだった吉永和夫は、それを週刊誌に投稿して、いじめによる自殺だと大々的にアピールする。
結果北沢家は一家離散。吉永は、その件で知名度を得て、TVで人気の評論家になる。
ここまでが前提の話。

以下 ネタバレあり


数年後、光子はトラック運転手の彼氏と出来ちゃった結婚するが、そのこが先天性の難病にかかっていることがわかり、治療費のためやむなくソープで働くようになる。そこに現れたのが吉永和夫。
気付いていない風だったが、光子は耐えられなかったのですぐに店を替わる。そうするとその店にも吉永はくる。わかっていて弄られていることに気付く。
それでも耐えていたのだけど、ある日隅田川沿いの河岸でホームレスをしている父親を見つける。

自分たちを一家離散させておいて、TVで売れっ子になり光子の体を金で買い、さらに父親はホームレス、母親の行方は知れない。
それが光子にとって、殺人をさせるトリガーになった。

ここまで本文にある内容。
寝取られ的妄想は、ここから。

結局、光子の父親と光子は作品中で言葉を交わすこともなく、光子の境遇も知らないんだけど、父親視点としてそれ知ってたらすごいたまらんだろうね。

言われ無きネガティブキャンペーンを受けて、すべてを失った自分はホームレスとなっているのに、吉永は金で自分の娘を弄っている。
全然作品の本文中にそんなことを示唆することも書いていないんだけど、なぜか寝取られマインドを刺激されたんだよねえ。

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[ 2009/10/31 14:42 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

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