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樋口有介 「捨て猫という名前の猫」 

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柚木草平シリーズ9年ぶりの新作。
女性実業家秋川妃沙絵の中学生の娘瑠璃が、飛び降り自殺した。
その件を調べることになった柚木だったが、調査をしていくと事件の真相がとてもかなしく、恐ろしいものだったことを知る。

妃沙絵の夫であり、瑠璃の父親河合昭良はむかし殺人を犯し、服役出所していた。もう離婚もしてしまって、前科者でもあることから娘に名乗り出ることもせず、遠くから見守ることだけど日課にしていた。

妃沙絵は美人であったけど、腹黒いところもある野心家だったが、娘は顔立ちは母譲りの美人なのだけど、正確のよい子だった。
いつものように見守っていると、娘が高級ホテルに入るところを目にして、気になったので尾行した。

ホテルのエレベーターの中に一緒に入り、目の前に娘がいるという状況だったがそれでも我慢して名乗らずにいた。
娘はうれしそうに、ホテルのある部屋にいく。そこで父親がみたのは、部屋の中からドアをあける、IT企業の有名実業家星野だった。


後に真相がわかるのだけど、妃沙絵は自分の事業がうまくいっておらず、緊急に融資が必要だった。そのために以前からロリコン趣味がある星野に、中学生の娘を売り、そのかわりに融資を受けた。
そして瑠璃には、あるホテルに幼いころ別れた父親がまっているから、行っておいでと騙して。
ホテルの部屋に入って、初めて実の母親に売られたことに気付くが、そのまま星野の餌食になってしまい、その後自殺する。

父親の河合からしてみたら、エレベーターのなかで勇気を出して娘に名乗り出ていれば防げた悲劇。
壮絶なほどに悲しく、やるせない娘寝取られだった。


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[ 2009/11/27 12:27 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

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